ベンチャーはどのように進化するか

ベンチャーが成長する4つのステージ

ベンチャーが成長する4つのステージ

ベンチャー企業が成長するステージは、
・アーリーステージ
・ミドルステージ
・レイターステージ
・メガベンチャー
に分けられます。

ステージを上がるのに必要な期間は、企業によって異なります。以下、順にみていきましょう。

アーリーステージ 売上規模:2億円以下/従業員1~10名

会社として

資金、実績、人材、ブランドなどあらゆる面で未成熟です。会社としての仕組みや体裁を整備し、売り上げを確保しながら日々の業務をまわし、かつビジネスモデルを構築しなければなりません。

創業者はビジョンやミッションを掲げて起業します。しかし、それだけでは会社は運営できません。会社を存続させるためには、この時期は特にビジョンに直結しない仕事をこなさなければならない時もあります。

働く場として

働く場としてはできていない部分だらけですから、社長が語るミッションに「惚れられるかどうか」です。

この時期の会社への入社は、ハイリスクな選択かもしれません。
その代わり、社長と近い感覚で仕事に携われるため、学べるものは大きいといえます。

ミドルステージ 売上規模:2~5憶/従業員:10~20名

会社として

制度や機構が整備され、やっと会社らしくなった段階です。
このステージでは、過去の失敗や迷走が気になるかもしれませんが、会社の本質的なコンセプトからずれていなければ、深刻になる必要はありません。会社が成長ステージに入る前に経験すべき試練であり、後に会社の本質的な底力となり得ます。

働く場として

このステージの会社は、社員の出入りが頻繁にあります。そうしたなかでも、会社に残り、中枢機能として活躍している一般社員、経営幹部がいます。そうした社員と創業者の強い思いが、会社に独特のカラーを定着させます。ですから、社長だけでなく、実際に現場にいる中枢社員の言葉に共感できるかどうかがポイントです。

レイターステージ 売上規模:5~20憶/従業員数:20~50名

会社として

この段階に入った企業は、売り上げを伸ばすだけでなく、管理部門の強化に着手し始めます。また、競合他社と比べて優位な事業が確立されつつあり、その強みを活かして他社と提携を図り、事業を拡大させることがあります。

働く場として

この段階に入ると、特定の業務を極めたい人材向けの部門・職種別採用などを開始する企業が増えてきます。会社に人材を活かすキャパが増えたという理由によります。

事業領域が確立され、会社のカラーも根付いています。ですから、入社時点での事業やカルチャーに共感できるか否かで会社を選択しましょう。

メガベンチャー 売上規模:500~1000憶円/従業員:300人以上

会社として

かつてはベンチャー企業だったが、既に大企業と変わらない規模や性質になった状態の会社です。通信事業に参入を果たした、ソフトバンクがこれにあたります。参入するには、資金力やブランド力がない企業には簡単ではありませんから、いずれも備えている同社は「大企業」的です。

働く場として

社員数に限ってみれば、大企業と遜色ありません。ですから、会社の方向性を左右するような案件の決定プロセスは、一般社員からは見えにくくあります。会社の成長に直接関わる仕事に携われる可能性は、かなり低くなります。

振興市場上場ベンチャー

実は、ベンチャー企業には、これら4つのステージとは異なる成長の目安があります。「新興市場への上場」です。
上場企業と非上場企業とでは、事業成長の手段に変化がみられます。
上場していないレイターステージ企業は、基本的にはヒト、カネ、時間などをやりくりして事業を生み育てます。ですが、上場すれば資金調達能力が格段に上がるので、M&Aによる新規事業の参入や、既存事業の再拡大が可能となります。たとえば、ソフトバンクが携帯電話事業に参入する時にはボーダフォン社を買収しています。

ベンチャー企業の「旬」とは

ベンチャー企業の変化のスピードはたいへん早く、会社としての変化とともに、「働く場」としてのベンチャー企業の魅力も変化します。果物と同じようにベンチャー企業にも「旬」があるのです。
ただし、果物のそれとは違う点が2つあります。

(1)「旬」が人によって違う 
(2)「旬」の変わり目が非常に早い 


ということです。
こうした企業では、人材を遊ばせておく余裕はありません。将来必要になるであろう人材を前もって確保する金銭的余裕がないため、本当に必要なタイミングで必要な人材を採用します。
ですから「旬」の時期に希望の企業に入社できるかどうかは「運」に頼らざるを得ない部分もあります。