ベンチャー企業が目指す 新興市場上場

新興6市場

多くのベンチャー企業が目指す「上場」についてお話しましょう。

近年のベンチャー企業の飛躍を支えている理由のひとつが、新興市場の存在です。

ベンチャー企業など成長著しい企業の支援を目的に設置された株式市場で、日本ではアメリカ・ナスダックとソフトバンクの共同出資により、1999年にナスダック・ジャパン(現・大証ヘラクレス)が開設されたのが最初です。現在、日本には6つの新興市場が存在しています。

現在約4000社が上場していますが、そのうち新興市場には1300社強が上場。さらに、毎年100社が新規上場を果たしているといわれます。もはや日本経済を語るうえで、無視できない存在です

上場するメリット

なぜ、多くのベンチャー企業は上場を目指すのでしょう?

ベンチャー企業は「現在の価値」より「将来の価値」で評価されます。現状の企業価値がたとえ低かったとしても、それを上回る将来への「期待」があれば、投資対象として価値があると判断されます。そして、その期待度を示す手段が、上場なのです。

上場するメリット

上場する一番のメリットは、資金調達でしょう。
上場前は金融機関からの借り入れに依存せざるを得ませんが、上場すれば、一定のルールの下、自社株の売却など新たな資金調達手法を用いることができます。このため、上場前に比べ多額の資金を調達できます。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス「ミクシィ」を運営するミクシィは、上場時直近の売上高は18億9000万円(2006年3月期)でしたが、上場後には110億円の資金を調達できました。

「成長性さえあれば、事業にもっと積極的に取り組んでいいですよ」
と資金面で支えてくれる仕組みが新興市場なのです。

現在の価値と期待値で決まる株価

上場企業の株式につく、株価。現在の価値と、その企業が将来もたらす予想価値から決まります。
現在実績が乏しい中小企業でも、将来への期待値が高ければ高い株価がつきます。
前述のミクシィは、上場当時2000億円もの時価総額がつきました。メディアを扱う同業となる在京キー局・テレビ朝日(2400億円)と比べても遜色ない、高い評価を受けています。上場・非上場に限らず、共通する成長の条件は「将来性」です。

現在の価値と期待値で決まる株価

企業の成長は、売り上げや利益の向上に表れます。そして、その企業が生み出した新しい価値が、社会に受け入れられているか否かで、売り上げや利益が決まります。
ですから、ベンチャー企業が成長しているということは、これまでになかったサービス、既存のサービスよりもよいサービスが世の中に生まれているという状態を意味します。